金正恩氏も無視できない北朝鮮「秘密警察」の絶大な権力(DailyNK Japan)

http://dailynk.jp/archives/64187

 

北朝鮮政府の各省庁は傘下に多くの企業を擁し、それらを通じて、国内外で様々なビジネスを展開し外貨を稼ぐ。利益は金正恩氏に上納しつつ、自分たちの資金としても利用する。

政府機関と労働党の「代理戦争」

そんな省庁にとって格好のチャンスが到来した。それは、設備の老朽化が指摘されてきた北朝鮮の北倉(プクチャン)火力発電所だ。

莫大な予算が投じられ、今年最大級の大型工事と言われるこの工事。その利権をめぐり熾烈な競争が繰り広げられた。結局、国家保衛部(秘密警察)系の企業が「落札」に成功し、他の省庁はショックを受けているという。

慈江道(チャガンド)の情報筋によると、金正恩氏は北倉火力発電所の設備更新と補修工事を国家保衛部に委任した。形の上では「委任」だが、実際には金元弘(キム・ウォノン)保衛部長の粘り強い要求を金正恩氏が受け入れたものだ。

国家保衛部の事情に詳しいこの情報筋によると、金元弘氏は、発電所のタービンを傘下の貿易機関である「テブ貿易」を通じて中国とロシアから輸入できる、労働者、技術イルクン、保衛大学の学生1000人を動員し、10万キロワットのタービン20台の更新と熱設備の補修工事を6月から8月末までに終えられるなどと、何度も繰り返し提案した。

両江道(リャンガンド)の別の情報筋によると、内閣には労働党政治局、青年同盟には労働党勤労団体部、人民軍総政治局には労働党組織指導部、人民保安部には労働党7部、保衛部には金正恩書記室に所属している。政府機関と労働党がいくつものグループに分かれて、熾烈な競争を繰り返した。情報筋は「代理戦争の様相を呈した」と表現した。

結局、金正恩氏は国家保衛部を選んだのだが、彼ですら無視できないほどの強大な権力を金元弘氏が持っていることを思い知らされた他の省庁の関係者は、衝撃を隠しきれずにいるという。

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